「臨床心理学」の心理アセスメント分野における、質問紙法の検査であるコーネル・メディカル・インデックス(Cornell Medical Index)について解説します。
(当サイトでは、以降よりCMIと呼ぶ。)
コーネル大学のブロードマンらによって作成された。
被検査者の心身の症状を短時間で見つける目的で作成されたもので、身体的自覚症状と精神的自覚症状に関する門信用の質問紙検査、チェックリストである。
※適応年齢は、14歳から成人である。
【原法】
身体的症状144項目+精神的症状51項目の合計195項目から構成されている。
【日本版】
男性は211項目、女性は213項目からなる。身体的自覚症状の項目が12の下位カテゴリーに、精神的自覚症状の項目が6つの下位カテゴリーに分かれている。
(原法から比べると男性が16項目、女性が18項目追加されている。)
身体的自覚症状は心身症を含めた身体医学的疾患の判別に用いられ、精神的自覚症状のカテゴリーは主に神経症の判別に用いられている。また、各症状の治療効果の測定のためにも用いられている。
具体的には、身体的症状を縦軸にとり、精神的症状を横軸にとった神経症判定図を用いてグラフを作る。そのグラフの値から、神経症の程度を判定することが出来る。
※自覚症状のチェックリストや、神経症などのスクリーニング検査として容易に行えるとして有効な検査であるが、病識の無いクライエントには適応できないといった限界点もある。
臨床心理学や精神医学、その他健康系の分野において頻繁に出てくる重要な検査です。
概要や検査の内容の重要点を抑えておくことをおすすめします。
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