「コミュニティ心理学」における重要な用語のひとつである危機介入(crisis intervention)について解説いたします。
危機介入に関する理論は、リンデマンやキャプランによって構築された。
危機状態に陥ったクライエントに対して行われる短期の問題解決的な介入方法のこと。
※コミュニティ心理学における重要な概念である。
(危機とは、大きく発達的危機と偶発的危機に分類され「分岐」という意味である。)
実証的・客観的なアセスメントを行ったうえで、クライエントが必要とする解決能力を開発していく、発達促進的アプローチとソーシャルサポートの活用を中心とした援助方法である。
目的は、出来るだけ早く元の状態に戻すことである。
カウンセリングや心理療法とは異なり、セラピストが原因の除去や完全な問題解決全ての面倒を見るのではなく、その個人や対象集団が自力で問題解決できるという道筋や目安が示せる段階まで援助を行うのが危機介入のスタンスである。
児童虐待や自殺の問題など危機介入を必要とする事態は非常に多い。
危機介入における臨床心理士の役割は長期にわたるせらおいーを行うことではなく、観察・評価を行い、セラピーにつなげるか否かを判断することである。
危機介入は早期に出来るだけ元の状態に近づけることを目的として行われます。
コミュニティ心理学や災害心理学などにおいて重要な役割を占めております。
ぜひ理解しておいてください。