「臨床心理学」における重要な用語であるジョイニング(joining)について解説いたします。
構造派家族療法で用いられる技法の内、特に代表的なものである。
家族の持つ文化や習慣、また、クライエントの持つ話し方や関係の作り方の特徴などをセラピストが学び、それを関係づくりに生かしていくための方法である。
ジョイニングの過程は、以下のの3つの具体的方法から成立している。
① 患者・家族のルールに治療者があわせる→アコモデーション
② 患者・家族の役割行動に治療者があわせる→トラッキング
③ 患者・家族の用いるコミュニケーションに治療者があわせる→マイム
治療対象となっている家族は、システム間の境界が不明確である。
そこでセラピストは、家族にジョイニングすることにより、家族葛藤を顕在化させながら適応的な交流パターンの形成を促し、適切な家族構造への再構造化を目指す。
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家族療法における境界とは、家族に存在するサブ・システム(夫婦・親子・兄弟姉妹など)間に存在する堺のことである。
各システム間には境界があると考える。
構造派家族療法における重要な技法の解説でした。
ぜひ抑えておいてください。
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