「心理学研究法・心理学測定法・統計」における重要な用語のひとつである多変量解析(multivariate analysis)について解説いたします。
複数の変数に関するデータから関係性を分析することで、構造や特徴を探る統計手法のこと。
人間の心理・行動は、単独の要因だけで決定されるほど単純ではなく、様々な要因が影響しあって起こる。
⇒そのため、多くの変数を扱う多変量解析で複数の要因を扱うことによって、人間の心理・行動をより複合的な視点から精緻に説明することが可能になった。
特に多く用いられる多変量解析には、複数の独立変数の影響力を探り、従属変数の予測を行う重回帰分析や、測定変数の背後にある潜在変数を発見することで、測定変数の分類・整理を行う因子分析などがある。
また、近年では、予測モデルを想定し、その適合度を探ることを目的とした共分散構造分析(構造方程式モデル)が普及してきている。
多くの変数を同時に扱うことで要因同士の関係性や影響力が見えてきます。
人間の行動は非常に複雑なため、多変量解析のような統計分析法は非常に心理学研究において重要です。
ぜひチェックしておいてください。