「発達心理学」における重要な用語のひとつである遊び(play)について解説いたします。
生活に適応するために必要な、目的を持った活動とは異なり、それ自体が楽しくて自発的に行う活動のこと。
※乳幼児期、学童期の発達において非常に重要な役割を果たす活動である。
発達心理学において遊びは、社会的役割、リーダーシップの習得、規範や規則の意味の理解、コミュニケーション能力の促進など、社会性の発達を促す重要なものとしている。
子供の遊びの形態は発達に伴い変容していき、徐々に社会性を獲得していく方向に向かっていく。
以下に遊びの発達の詳細を示した段階論を示す。
パーテンは遊び方・方法の観点から遊びの発達を以下の4段階に分類した。
第1段階:1人遊び
→1人でおもちゃや乳児用器具などを使って遊ぶ。
第2段階:平行遊び
→集団場面でみんな同じ内容の遊びをしているがそれぞれが交わりを持たないで遊ぶ。
第3段階:連合遊び
→集団場面でみんな同じ遊びをしつつ、なおかつ相互作用がある遊び。
第4段階:共同遊び
→共通の目標を集団のみんなが共有して、それぞれが役割分担をしながら遊ぶ。
ピアジェは認知発達の観点から発達段階を示した。
① 見立て遊び
→イメージや想像で遊ぶ。
② ごっこ遊び
→イメージの中に設定が生まれなり切りながら遊ぶ。
③ ゲーム遊び
→ルールや役割に基づきながら遊ぶ。
遊びは子供の成長にとって非常に重要な役割を果たします。
人間の知性を活かした特別な営みであり単に娯楽として意味のみではありません。
こちらの記事で上げたパーテンとピアジェの発達段階は抑えておくことをおすすめします。