「心理学研究法/心理学測定法/統計」の基本的な単語である信頼性(reliability)について紹介します。

信頼性(reliability)とは?

テストが測定する道具として一貫性安定性を保ち機能しているのかの程度を表すテスト理論の用語。

つまり、測定値の一貫性安定性のことで、偶然や誤差によって影響を受けない程度のこと。

→同じことを同じ対象に向けて行った時に、同じ結果が得られれば信頼性は高い。

ex)体重計Aに1回目に乗った時55kgであった。1分後同じ体重計に同じ条件で乗ると45kgになっていた。その1分後同じ体重計に同じ条件で乗ると60kgになっていた→信頼性は低い。

内容

◇測定内容の安定性とは、誤差が少なく同じ結果が得られる程度のこと。

 

<測定方法>

再テスト法

→同一集団に同一のテストを2度実施し相関係数を算出する方法。

(欠点:時間的コストが大きい。学習効果で結果が歪む可能性がある。)

平行テスト法

形式や難易度が等質な2つのテストを同時に実施し相関係数を算出する方法

(欠点:同等レベルのテストを作成するのが困難)

◇測定内容の一貫性とは、各項目が全体として同じ概念を測定しているのかの指標のこと。=内的整合性

<測定方法>

折半法

→1つのテストを等質な2群に折半し、両群の得点間の相関係数を算出する方法。

(欠点:等質な2群に折半するのが困難)

※折半法の信頼性係数はスピアマン-ブラウンの公式=2r/(1+r)を用いる。

内的整合性に基づく検証法(α係数)

→質問項目の考えられるすべての組み合わせについて信頼性係数を算出し平均を算出する。=心理測定において、テスト項目の内的整合性の程度を表す。

(欠点:コンピューターで算出する必要がある)

クロンバックのα係数を用い異質な項目を発見する。

※α信頼性係数が0.7~0.8以上なら信頼性が高いとされる。

キーワード

・一貫性(内的整合性)

・安定性

・再テスト法

・平行テスト法

・折半法

・内的整合性に基づく検証法(α係数)

・スピアマン-ブラウンの公式

・クロンバックのα係数

ポイント

まず、信頼性ときたらデータの一貫性安定性のことと即答できるようにしてください。

つまり、偶然や誤差に影響されない程度のことです。

また、4つのテスト法とその内容、各テスト法の欠点を理解しておくことが大切です。

科学的に正確なデータといえるデータは、信頼性と妥当性が担保されているものとされています。

心理学研究法や心理学測定法において、超重要単語なのでしっかりと覚えておくことをおすすめします。

妥当性についてはコチラでまとめてあります↓

 

viuo

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