「発達心理学」における重要な概念のひとつであるシェマ(schema)を解説いたします。
ピアジェ,Jが提唱した用語。
対象を認識し、理解するための認知的枠組みを指す概念である。
ピアジェはこのシェマを以下の3つの機能に構造化した。
■同化
→感覚や運動を通じて、外界の性質を自身の世界に取り入れること。
■調節
→概存の情報処理の枠組みを変容させて対象を認識・理解すること。
■均衡化
→これら同化と調節のバランスをとってより適切な認識をすること。
⇒この3つの関係性が大きく変化すると、シェマ構造が変化し、次の認知発達段階へと移行する。
シェマ=個体が環境に適応していく中で必要となる、各発達段階に固有の外部刺激や情報処理の枠踏みのことである。
つまりざっくりいうと概念のことである。
発達心理学ではシェマと言い、認知心理学ではスキーマという。(この2つは同義である。)
ある人間の認知の枠組みのことを指してシェマと言います。
人間の物事の捉え方やその癖は大いに、当該の人間がもつシェマに関連します。
ピアジェが提唱したシェマは、幼少期の認知発達と大きく関連するといわれています。
ぜひ抑えておいてください。
また、関連する用語として以下にピアジェの認知発達論を紹介しておきます。
特に感覚運動期は、同化や調節など「シェマ」に大きく関連する概念が盛り込まれた時期です。
ぜひチェックしてみてください。