「認知心理学」における重要な用語のひとつであるトップダウンとボトムアップ(top down/Bottom up)について解説いたします。
両者とも認知心理学においては、人間の試行の働きについて認知科学的に見たものである。
仮説演繹的に文脈による期待や知覚の構えから、全体を想定して部分的な構成要素を推測していくものである。
分析-帰納的に感覚レベルでの部分的情報処理から全体像を推測していくもの。
実際の思考過程では、全体から構成要素を同定するプロセスと、構成要素間の相互作用構造を全体として理解するプロセスとが、同時・並列的に行われて再帰的に階層システムを形成していく。
・演繹法
→現在までに持っている知識を利用して結果を想像すること。
理論が先で、理論を元に結果を見積もる。
ex)ソンディ・テスト
・帰納法
→得られた結果からそのパターンを見つけ出す方法のこと。
理論は後からつけるとして、結果から共通項を見つけ出す。
ex)ロールシャッハ・テスト
全体を想定してから各要素(部分)を見積もるのか、部分的情報から全体を見積もるのかの違いを示した理論です。ぜひ理解しておいてください。