「臨床心理学」の心理アセスメント領域における主要な認知症検査のひとつであるMMSE(Mini-Mental State Examination)について解説します。
フェルスタイン夫妻によって開発された認知症検査である。
認知症の重症度を測定するための検査。
※所要時間は約15分である。
(長谷川式認知症スケールは、認知症の重症度ではなく、認知症のスクリーニング検査である。また、)
MMSEの質問は、見当識、計算力、言語能力、記憶力などを測定する質問から構成されている。(全11領域)
以下に詳細を示す。
・日時
・現在地
・記憶
・引き算・単語の逆唱
・想起
・呼称(物の名称を答える)
・読字
・言語理解
・文章理解
・文章構成
・図形把握(図形を模写してもらう)
上記11領域の合計得点を30点満点として評定を算出する。
結果の目安は以下のとおりである。
・23点以下→軽度認知症
・20点以下→繊毛、統合失調症、気分障害などによる認知機能の低下の疑い
・14点以下→重度認知症
長谷川式認知症スケールは、言語性検査のみから構成されているが、MMSEは言語性検査と動作性検査から構成されているといった特徴もある。
非常に有名な認知症の検査です。
検査の重要点や特徴を正確に理解しておくことをおすすめします。
また、認知症の正しい知識を抑えておくことも重要です。この機会に認知症の理解も深めておくと良いと思います。