「生理心理学」における重要な用語のひとつであるプルキンエ現象(purkinje penomenon)について解説いたします。
その場の明るさによって同じものを見ていても色彩が異なるように見える現象のこと。
視細胞には錐体と桿体という光を感じる細胞がある。
錐体は明所視、桿体は暗所視において働く。
そのため、錐体が十分に機能している昼間と桿体しか機能していない夕方では、色の明るさの関係が異なってくる。
【具体例】
昼までは黄色い花が明るく見えているが、暗くなると花よりも緑色の葉のほうが明るく見える。
・明順応
→暗い場所から明るい場所に移ると非常にまぶしく感じられるが、次第に慣れてくる現象のこと。
・暗順応
→明るい場所から急に暗い場所に移ると最初は何も見えないが、やがて少しずつ周りの様子が見えるようになる現象のこと。
明順応はごく短時間でおきることが分かっている。暗順応は、桿体が完全に機能するまでに30分以上かかることが分かっている。
(桿体は光受容細胞に存在する色素であるロドプシンを持つ。)
錐体と桿体の機能を抑えておくことをおすすめ致します。
また、明順応と暗順応の流れや内容を理解しておくことがプルキンエ現象の知識に役立つのでぜひチェックしておいてください。