「認知心理学」における重要な用語のひとつである再生法と再認法(recall/recognition)について解説いたします。
再生法と再認法は、両者ともに、記憶研究における研究方法であり、記憶痕跡そのものについて改めて確認する方法である。
確認の仕方の違いによって両者は区別される。
再生法とは、記銘したものをそのまま思い出して記憶を再現する方法である。
例えば、試験の穴埋め問題や記述問題のように、覚えたものを自力で思い出して書き出すプロセスである。
再認法とは、目の前に提示された刺激が以前学修したものなのか否かを判断する方法である。
例えば、試験の選択問題、択一問題、正誤判断問題のように、提示された事柄について以前覚えたことと一致するかを判断するプロセスである。
※一般に再認法のほうが再生法よりも学習成績が良いといわれている。
再生法と再認法は両者ともに、記憶が出来ているか出来ていないかの確認方法のことです。
確認の仕方が異なるということで、この2つの相違点をしっかりと整理しておくことが重要です。
再生法は、覚えたものを書きだすプロセスであり、再認法は、覚えたことを確認するプロセスです。
記憶についての正しい知識も必要になるかと思いますので、あわせて以下の関連記事をご覧ください。