「臨床心理学」の用語のひとつである感覚統合療法(sensory integration approach)について解説いたします。
→前庭系、体性感覚系での感覚情報処理が重視される。
感覚統合療法は、「子供の神経学的プロセスに応じて、感覚刺激を与え、適応的な反応を引き出す」ことを目指す。
つまり、環境の中で、自分の身体を適応させるための感覚情報処理過程を鍛えることである。
機能障害は、環境に対する適切な行動・運動・学習が妨げられると考えられている。
→この技法では、運動と知覚の関係を神経学的見地から分析し、認知や学習、そして社会適応を学習させることを目標としている。
・ブランコ
・ジャングルジム
・鉄棒
・うんてい
・縄跳び
など、日常的に行える遊びや運動で刺激を与え、様々な感覚を正しく働かせることにより、日常生活に適応させる療育である。
※大切なことは、障害児がやらされるのではなく、自ら行い、できた時の成功体験を大切にするようにトレーニングすることである。
主に発達障害児への療育・リハビリテーションプログラムとしての技法です。
現在多くのリハビリテーション機関で取り入れられています。
臨床的にも重要な考え方ですので、技法の内容や理論を理解しておくことをおすすめします。