「精神分析学」における主要な概念雄ひとつである徹底操作(working through)について解説します。
精神分析療法および精神分析的心理療法において用いられる治療技法である。
抵抗や転移に対して解釈をその都度提示することを通じて抵抗や防衛を緩めていくことで、その背景に無意識の衝動・欲求・感情・葛藤が存在することを、クライエントに洞察させ不適応を消失させる治療技法。
徹底操作では、直面化と明確化と呼ばれる用語がある。以下に詳細を示す。
・直面化
→回避している考え、記憶、感情を言語化・意識化させ向き合わせること。
・明確化
→抵抗や転移の意味を簡潔な言葉で言い換え理解させること。
これら2つを用いて、無意識的な意味を解釈させる。
この結果、クライエントの抵抗や転移が弱められ、やがて消失することで自己洞察が出来るようになり、精神分析療法の目的のひとつである無意識を意識化することが可能になる。
徹底操作は、精神分析療法において非常に重要な治療技法のひとつです。
解釈と洞察を繰り返すこと=徹底動作と覚えておきましょう。
直面化や明確化に関しても正しく理解しておくことが大切だと思います。
また、精神分析療法および精神分析的心理療法の全体的な治療過程を勉強されたい方は、以下のリンクをご覧ください。