「発達心理学」ならびに「教育心理学」における重要な概念のひとつである発達の最近接領域(zone of proximal development)について解説いたします。
教育心理学者のヴィゴツキーが提唱した概念。
子供の知的発達の水準を、自力で問題解決できる現下の発達水準と、他者からの援助や協力、共同によって達成が可能になる水準の2つに分け考え、この2つの水準のずれの範囲を発達の最近接領域と呼んだ。
この法則は、教育の可能性が現在の発達水準に支配されていると同時に、発達の可能性が教育作用に依存していることを表している。
⇒子供に、現在持っている知識やスキルより少し高いレベルが要求される課題を提示し、子供が問題を解決できるように援助をすることが最も有効な教育であるとした。
教育の際に、子供のレベルを見極め、その子供にとって簡単すぎず、難しすぎない課題を提示することが重要だと考えるモデルです。
教育的視点においても、発達的視点においても、非常に重要な理論ですのでぜひ抑えておいてください。
また、他の発達理論も書きにリンクを貼っておきますので、良かったらあわせてご覧ください。