「発達心理学」ならびに「精神分析学」における重要な用語のひとつである男根期(phallic stage)について解説いたします。
※男根期はエディプス期と表記されることもあります。
フロイト,Sにおける心理・性的発達段階論の第3段階で3歳頃~5歳頃までの時期にあたる。
男根(ペニス)の有無により、見た目の性差に意識が向き始める。リビドー(心の機能・方向・エネルギー)は男児はペニス、女児はクリトリスに集まっている。
この時期、エディプス・コンプレックスという葛藤が生じる。
この葛藤を乗り越えることにより、超自我の形成と性役割の獲得が行われる。
① 超自我の形成
→男児は母、女児は父への性愛の抑圧から、社会に道徳や規範があることを知る。これによって超自我が形成する。
② 性役割の獲得
→男児は父、女児は母への同一視から男らしさ、女らしさを自分の中に取り入れる。これにより性役割が獲得される。
性役割の混乱や、権威に盲目的に服従してしまうこと、自己顕示的な性格傾向のことをヒステリー性格という。
これは、男根期に固着すると起こりやすい性格傾向であると言及されている。
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エディプス・コンプレックスにより獲得される2つの意味内容をよく理解しておいてください。
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