「臨床心理学」における主要な治療技法であるシェイピング法(shaping)について解説します。
スキナー,B.F.によって提唱された。
オペラント条件づけに基づく行動療法の技法のひとつ。ある目標行動を達成するために、最初からその目標行動を強化するのではなく、細かい達成目標を設定し、達成するたびに教科を与え、最終的に目標行動を獲得させる。=スモールステップ
※行動形成法、逐次接近法ともいう。
シェイピングは、目標行動の生起率が非常に低い場合に用いられる技法であり、主に幼い子供や発達に問題のある児童に社会的に必要な行動を習得する目的で用いられる。
実施に際しては、個々のスモールステップの適切な設定、表的行動の明確化、行動の確実な教科などが重要である。
臨床場面においてのシェイピング法は、
反応を生起させる手がかりを与える→プロンプティング
反応の頻度の高まりと共に手がかりを撤去する→フェイディング
が併用されることが多い。
シェイピング法は、要するに小さく始めるという考え方です。
目標となる行動を獲得させるためには、まずは小さく始めて徐々に強化していくという発想です。
行動療法の中でも多く用いられる治療技法ですので、ぜひ抑えておいてください。