「学習心理学」における重要な理論のひとつである学習の二要因説(two-factor theory of learning)について解説いたします。
マウラーによる理論。
回避学習にはレスポンデント条件づけとオペラント条件づけの両過程が働いていると考えるという理論である。
ネズミはシャトルボックス内の白い部屋に入れられて、しばらくすると、電撃を受けるがとなりの黒い部屋に移動すると電撃を回避できる。しばらくすると、白い部屋に入れられただけで電撃を受ける前ににげるという回避学習が成立する。
しかし、回避学習がいったん成立すると、電撃を受けないにもかかわらず回避行動の消去は進まない。
このことによってマウラーは、以下のことを主張した。
・レスポンデント条件づけにおける電撃と白い部屋の対呈示により白い部屋への恐怖反応が生じ、恐怖低減の動因が発生すると考えた。
・この動因はオペラント反応である白い部屋からの回避行動によって低減され、そのために回避行動によって低減され、そのために回避行動は強化されつづけると考えた。
学習心理学において重要な理論であり、出題されることもありますのでぜひチェックしておいてください。