「学習心理学」における重要な理論のひとつであるプレマックの原理(premack principle)について解説いたします。
オペラント条件づけにおいて2つ以上の独立した行動の強化が、それぞれ別のものではないと考え、「非自発的(好ましくない)行動」を獲得させるために「習慣化された(好ましい)行動」を一緒にすることが効果的であるとする説。
プレマックの原理は、ハルの動因低減説を批判し、オペラント条件づけには必ずしも生理的な快や不快という動因を仮定したり低減という強化子を設定しなくとも説明が可能とする立場に基づくものである。
これは、実用的にも先延ばしを防ぐための介入に友好的な技法である。
【具体例】
野球が好き、勉強が嫌いな子供に「勉強をすれば野球が出来る」という条件をつけることで、勉強頻度が増加する。
新行動主義において有力な理論である動因低減説を否定する説であり、出題もされやすいでしょう。
いくつもあるオペラント条件付けの理論を1つ1つ抑えていき、理解を深めていくことをおすすめ致します。