「臨床心理学」の心理アセスメント領域における主要な発達検査のひとつである新版K式発達検査(Kyoto Scale of Psychological Development)について解説します。
新版K式発達検査とは?
京都市児童院によって開発された発達検査である。
2001年に刊行された「新版K式発達検査2001」では、姿勢・運動、認知・適応、言語・社会の3つの領域について検査項目に反応、回答してもらう。
※所要時間は約30分であり、適用年齢は0歳(生後100日)~成人と幅広いものである。
子供の客観的な発達状態を理解する目的の検査である。
新版K式発達検査の内容と結果
内容
検査用具は、乳児や児童にとってなじみのある器具や材料が使われており、より自然な子供の行動が観察されやすい仕様になっている。
3歳以上に関しては特に「認知・適応」「言語・社会」に重点が置かれ評価される。
なお、子供によって生活経験が様々であるため、教示の仕方は許容範囲内であれば変更してもよいとされている。
(検査は検査者と被験者の1対1で行う。)
結果
検査者は、検査項目の合否だけではなく、反応内容(感情、動作、言語的な反応、情緒的な反応)なども総合的に観察して記録する。
結果は、「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の3つの領域とすべての領域について発達年齢と発達指数を算出する。
また、発達が遅れていると考えられる子供の場合は特に、1回の検査で障害の有無を決定せず、経過観察や、再検査をすることが望まれる。
ポイント
新版K式発達検査は、発達検査としてとても有名な検査です。
重点を理解しておくことが重要です。
このほかの発達検査として、
という検査もあります。一緒に理解しておくことをおすすめします。