「認知心理学」における重要な概念のひとつであるメタ認知(metacognition)について解説いたします。
メタ認知(metacognition)とは?
フラベルによって用いられた用語
自分自身が「何を認知しているか?」ということに関する認知のこと。
=認知に対する認知
メタ認知による自己理解は、モニタリングと呼ばれ、自分の認知活動を管理・把握することで、適切な行動選択を可能にする役割を果たしている。
※メタ認知は、臨床的・教育的な問題解決や課題達成を自分自身の力で行えるようにするために必要な要素である。
具体例
今自分が仮に「明るい」「楽しい気分」「暑い」状況にいるとして、どんなことを認知しているか?と聞かれた場合に、「楽しい気分」のみを答えた場合、それがメタ認知に相当する。
逆に「明るい」や「暑い」は感じていても意識的には認知されていないことになる。
ポイント
メタという言葉は日本ではなじみのない言葉で理解するにもやや困難であると思います。
簡単に言ってしまうと、自分をどのくらい客観視できているかということになります。
メタ認知能力が高いと、自分の能力に対して的確にとらえることが出来て、冷静に自分自身をコントロールすることがしやすくなるといわれています。
日記を書いたり、適宜自分を客観視することを意識して、メタ認知能力を鍛えてみてください。