「心理学研究法/心理学測定法/統計」分野における重要用語のひとつであるSD法(semantic differential method)について解説いたします。
SD法(semantic differential method)とは?
オズグッドにより考案されたもの。
言葉や図形などの刺激をいくつか与え、それが含む意味の相違を、対をなす形容詞を両極とする評定尺度を用いて測定する心理学的研究法である。
多変量解析法の一種である。
(意味差別法、意味微分法ともいう。)
SD法の内容
SD法は行動主義のS-R理論を発展させたものであり、刺激(S)に対して抱かれる形容詞対で表された情緒的意味を数値によって数量的に把握することで、反応(R)の予測を立てようとするものである。
例えば、「Aについての印象として、以下の1~7の数値の内近いものに〇をしてください。」という共時があるとしたら、質問項目は以下のようなものがあげられる。
綺麗だ 1・2・3・4・5・6・7 汚い
豪華だ 1・2・3・4・5・6・7 貧相だ
温かい 1・2・3・4・5・6・7 冷たい
華やか 1・2・3・4・5・6・7 地味だ
優しい 1・2・3・4・5・6・7 厳しい
上記のような項目に回答してもらう形式である。
対象が持つ意味やイメージを測定するために有効な方法である。
ポイント
SD法は、言葉や図形など、何らかの対象が持つ意味や被験者の感じ方を測定するうえで非常に役立つ方法です。
対になる形容詞を使用することで、数量的にイメージを把握することが可能となります。
ぜひ、内容を理解してみてください。
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