こんにちは、viuo(ビュオ)です!
現在、臨床心理学を専門に学んでいる大学生です。
今回は、公認心理師対応・臨床心理士指定大学院受験の英語の勉強法を紹介します。
<想定する読者>
・公認心理師や臨床心理士の資格を取ることが出来る大学院を受験したいと考えている方。
・大学院受験の英語対策どうすればよいの?と悩んでいる方
このような方を対象とした記事です。
心理学系大学院を受験するにあたり、「心理学や臨床心理学はまだましだけど、英語がきつい!どうすればいいの?」と悩んでいる方が多いと思います。
多くの方にとって英語がネックポイントになっていることは間違いないと思います。(僕もそうでしたので)
しかし、ポイントさえつかんで正しい努力をすれば、心理学系大学院の受験英語は解けるようになります。心理学系の英文にはある程度の型もありますし、やるべきことを正しくやっていけば必ずできます。
<この記事の信頼性>
・英語学習に効率的な学習法を根拠とともに紹介している。
・大学(学部)受験をしなかった、英語苦手目な僕がやっても効果があった方法を紹介している
認知心理学や神経科学の理論をベースに効果的な学習法を紹介しますので、多くの方に有益な情報になると思います。
また、英語が苦手な方にもプラスになる情報が多いと思います。
では、具体的なやることリストと勉強法を紹介していきます。
目次
英語の勉強でやるべきこと
英語の勉強でやっておくべきことをリストアップするとこんな感じです。
<英語>
①英単語を覚える。(心理学専門単語と一般単語)
②参考書で中文から長文の英文を読む。
③APA(アメリカ心理学会)のサイトで英字論文や記事を読む。
④過去問を解く。
こちらが英語勉強でやっておくべきことです。
基礎心理学・臨床心理学の勉強法はコチラの記事で紹介しましたのでご覧ください。
では、早速具体的な勉強法を紹介していきます。
具体的な勉強法【英語】
①英単語を覚える。(心理学専門単語と一般単語)
当たり前ですが、単語が分からないと英語論文は読めるようになりません。
大学院受験に必要な英単語のレベルは大学受験レベルの単語+心理学の専門単語です。
この2つをカバーするために、使う単語帳はターゲット1900など高校生の時に使っていた単語帳+心理学の専門単語がまとめられた心理院単の2冊を勉強することがおすすめです。
人によって覚えられる量は違うと思いますが、毎日最低50単語くらいは覚えるという心構えを作ってみてください。
どのようにやればいいか紹介します。
意識の中心においておくべきことはズバリ
とにかく見る回数を増やすです!
回数=命です。※時間ではないです。
理由は、1つの単語を覚えるためには、その単語を1度で見る時間の長さよりも、繰り返し何度も見ることほうが大切だからです。
例えば、psychologyという単語を覚えたい時
1回で100秒見つめるよりも
1秒で100回見るほうが記憶の定着率が良いです。
その根拠を紹介します。
<エビングハウスの忘却曲線>
人間が何かを学習した時、時間の経過とともに情報が薄れていき、消失する過程をモデル化した理論です。
エビングハウスの報告によると、
・20分後に42%忘れる
・1時間後に56%忘れる
・1日後に67%忘れる
・1週間後に75%忘れる
といったように、情報に触れていない時間が長くなると忘れる割合が大きくなります。
この研究から、情報に触れていない時間すなわち単語を見ていない時間に忘れるということが分かります。
これを防ぐ方法は、何度もその単語に出会うこと!これにつきます。
このエビングハウスの研究は、一度で集中して覚えようとするよりも、その単語を見た回数を増やすことのほうが記憶の忘却を防ぐために必要だということを教えてくれています。
単語学習に関しては「質よりも量」が大切です。従って、隙間時間を利用して何度も見るという学習が最もおすすめできます。
「電車での移動時間」、「電車を待っている時間」、「休憩時間の5分間だけ使う」、「寝る前の5分間だけ使う」
隙間時間は意外とたくさんあります。英単語は、集中していなくてもとりあえず見るようにしてください。
「とりあえず見る」この回数が重要です。
おすすめの単語帳は断然心理院単です。
専門単語や心理論文でよく使われる表現が専門的に扱われている良書です。
これに加え、大学入試レベルの単語帳を見ておいてください。
②参考書で中文から長文の英文を読む
単語を覚えながら同時進行しておくべきなのは英文を実際に読むことです。
英文を読んでいく中でも単語に出会えて、「英単語を見る回数」が増えますので英文を読むことは単語学習にもなります。
最初は参考書を使い、1日1本から2本程度の無理のない量で英文を読むようにしましょう。
コチラは「数よりも質」重視のほうが良いです。
なぜなら、1つの英文を読むという行為により多くのことを学べるからです。
参考書ですと横のページや次のページに大切な文法や構文、ポイントの解説がなされていますので、解き終わったら目を通して、できなかった個所をチェックしてください。
丁寧に英文を読んで勉強していくことによって、1本のなかから文法や構文、読み方など英文和訳には欠かせないスキルが身に付きます。
従って、単語学習とはことなり「量より質」を意識してください。
数は少なくてもいいから内容重視です!一本の中からたくさん学んでください。
また細かい話ですが、英文をノートに写している時間は非常にもったいないので参考書はコピーをしてください。
コピーしたものに線を引いたり分からない単語にチェックをして、全訳をノートに書くみたいな方法がおすすめです。
英文をノートに書いている時間は勉強としての生産性はゼロです。(少なくとも大学院受験の英文和訳に関しては)
無駄な時間は省いたほうが良いに決まっていますのでコピーを使ってください!
更に付け足すと、最初は要約や意訳ではなく、全訳をすることがおすすめです。
全訳すればすべての箇所を拾えるのでスキルが増えます。全訳できずして要約は難しいですので、最初の段階は時間がかかっても良いという気持ちで全訳してみてください。
※おすすめ参考書を紹介しておきます。
この2冊はすべての内容を理解したほうが良いですね。
分かりやすいですし、上達のための知識が盛り込まれています。
③APA(アメリカ心理学会)のサイトで英字論文や記事を読む
参考書に慣れてきたら、APAから論文や記事を拾い上げて実際に読んでいきましょう。
ホームページですので参考書のように答えや解説はありませんが、ウェブでの閲覧になるので、わからない箇所はコピペしてグーグル翻訳できます。
コピーしてガツガツ解くというよりも、ネット上の読み物として読むくらいの感覚がおすすめです。
大学院によっては、APAの論文や記事を抜き出して英語の問題を作っているところもあるので、そういった意味でも学習方法として有益だと思います。
ちなみにAPAとはアメリカ心理学会のことで、ホームページにアクセスすればすぐに論文や記事が読めるのでおすすめです。
④過去問を解く
英語に関しても過去問を解くことは、出題形式をつかむために重要です。
また、過去問の英文自体を参考書に乗ってる英文の代わりとなるものとして使うことが出来るので、参考書が飽きたら過去問の英文を使うといった方法もできます。
しかし、大学から取り寄せた過去問には答えや解説が乗っていないこともあるので、初めの内は参考書を使うことをおすすめします。
大学によって、要約問題であったり、穴埋めや選択肢問題であったり、出題形式が異なりますので見ておいてください。
基本的には和訳問題の大学が多いので、英文から和文に訳す能力を伸ばすことが大切です。
しかし大学によっては英作文出題するところもありますので、対策の方向性を決めるためにも、色々な大学の過去問に早めにアクセスしておくことがおすすめです。
まとめ
勉強を始める前や、始めたばかりの段階ですとやはり英語はできる気がしないと思ってしまうかもしれません。
しかし、大半の受験生が同じようなことで心配しているので安心してください。
安心しながらもやるべきことをしっかりとやっていけば必ずできるようになります。
英語は特に、長い目で見れば自然と努力を成果として回収できるようになっています。
従って、すぐに結果を求めずどっしり構えていて大丈夫です。