「発達心理学」ならびに「精神分析学」における重要な用語のひとつである肛門期(anal phase)について解説いたします。
肛門期(anal phase)とは?
フロイト,Sにおける心理・性的発達段階論における第2段階のことであり、生後1歳半ごろ~3歳頃までに当たる。
内容
自分の身体を意識的にコントロールすることが可能となるこの時期になると、一定期間我慢し、適切なタイミングで社会的に承認されているトイレという場で排泄することが求められる。
そのため、この時期になるとリビドー(心の方向、機能、エネルギー)は肛門に集中している。
つまり、イドによる衝動・欲求の開放、充足を現実の状況に合わせて調節する心的システムである自我を発達させる。
肛門性格とトイレットトレーニング
肛門性格とは、頑固、倹約、几帳面といったパーソナリティ傾向のことである。
フロイトは、トイレットトレーニングが厳しくなりすぎるとこの時期に固着し、肛門性格になりやすいと言及した。
この肛門性格は、強迫神経症につながったり、低い自己評価を持ってしまうことにつながりうるといわれている。
関連用語
関連する用語の解説をした記事を以下に貼ります。
つながりを持って覚えることにより、知識が深まりやすいのでぜひチェックしておいてください。
ポイント
覚えるべき重要な点が多い時期ですが、ストーリーを作りながら丁寧に抑えていけば問題ありません。
トイレをしっかりすることを求められる→出来ると自我が発達する。
トイレットトレーニングが厳しすぎる→神経質になる。
これはポイントです。
関連用語で出した記事もあわせてチェックして、理解を深めてくだされば幸いです。