「精神分析学」における主要な概念・学派のひとつである個人心理学(individual psychology)について解説いたします。
※個人心理学はアドラー心理学とも呼ばれることがあります。
個人心理学(individual psychology)とは？
アドラー,Aによって提唱された。
様々な心理的問題の要因として、劣等感に着目し、劣等感を補償するための作用が生じるのは、他人に対する優越性の追求である権力への意志によるものとみなした心理学の立場、考え方。
補償と劣等感
アドラーは補償が成功している場合を適応状態と考えた。
しかし、強迫的になって不自然なまでに熱中したり、他のことを無視したりするような不適切的な補償の場合を過剰補償であると考えた。
⇒そして、補償の失敗が劣等感コンプレックスやその反動形成としての優越感コンプレックスを生じさせると考えている。
おまけ：豆知識
過去の外傷的な体験を言語ではなく実際の行為として無意識的に何度も繰り返すことを反復強迫という。
☆これについての考え方は、フロイトとアドラーで異なる。
・フロイトは、タナトス(破壊衝動)優位の状態と説明した。
・アドラーは、反復強迫によって苦痛を克服・支配すると考えた。
関連用語【重要】
アドラー心理学の本<おすすめ>
アドラー心理学派現在の日本人の幸福に生きるためのヒントとして役立つ考え方が非常に多いようです。
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ポイント
アドラー心理学は近年流行した心理学の学派のひとつです。
補償や劣等感という言葉の意味をしっかりと抑えておいてください。
また、個人心理学では「権力への意志」というワードが柱となります。この意味を良く抑えておいてください。
