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心理学用語:タイムアウト法

タイムアウト法

「臨床心理学」における主要な治療技法のひとつであるタイムアウト法(time out)について解説します。

タイムアウト法(time out)とは?

オペラント条件づけに基づく行動療法のひとつ。

攻撃行動や破壊行動といった問題行動を、感覚遮断によって沈静化させる訓練技法である。

オミッション訓練とも呼ばれる。

タイムアウト法の内容

オペラント条件づけ負の罰を利用した技法である。

問題行動を制御するために子供に向けられる注意は、逆に問題行動を強化させ、維持する場合があると考える。

そこで、問題行動が生じたら、治療者や教育者はそれに取り合わず、誰もいない部屋に移動させるなどして、正の強化を受けさせないようにする。

適用する際の留意点

タイムアウト法を適用する際にはいくつかの留意点がある。以下に詳細を示す。

・タイムアウト室が、その子を楽しませたり、恐怖を感じさせたりするものではなく、退屈を味わせる場所であること。

・滞在時間は5~10分と長すぎないこと。

・入室時、治療者や教師は機械的・義務的で穏やかであること。

上記のような内容があげられる。

ポイント

タイムアウト法は、オペラント条件づけの負の罰という理論に基づいた治療技法です。理論を深くまで理解しておくことをおすすめします。

子供にとって、派手で目立つ行動をした後に起こる、周りの怖がる反応はかえってプラスの刺激となりうる場合があります。その際に負の罰を与えることによってその行動による強化を受けることなく、やがて消失するのです。

その他の行動療法や認知行動療法についてもあわせて理解していただくことをおすすめします。

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